フリーランスに向いている職業は?職種で見る自由業の割合と傾向
フリーランスで多い仕事は?
米国では3人に1人がフリーランサーと言われおり、その自由業への追い風は、クラウドソーシングの土壌の開拓が進む日本でも吹いています。
ITエンジニアの割合は全体の4分の1にもなる
2015年の株式会社日本アブライドリサーチ研究所の「小規模事業者の事業活動の実態把握調査〜フリーランス事業者調査編」によると、フリーランスで事業を営んでいる職種の割合はITエンジニアが全体の25%、続いてその他の専門技術職、デザイナー、ライター、翻訳の順でした。
フリーランサーになりやすい職業は
- 一人で作業がしやすい
- クラウドで成果物の受け渡しができる
- 作業の場所を選ばない
といった特徴がある職種が多いようです。
ITエンジニアとは主にどんな職種か
IT系エンジニアとひとくくりに言っても、その職種はとても幅広いです。
デザイナーとライターは今回のリサーチ結果ではITエンジニアに含まれませんでしたので、職種例としてはアプリやWebサービス開発のプログラマー、システムエンジニアが多いと思われます。
その他の専門技術職にはどんな職種があるのか
エンジニア、デザイナー、ライターも専門技術職になりますが、今回のリサーチ結果で全体でエンジニアに次ぐ割合で回答が多かったのが「その他の専門技術職」でした。
今回のリサーチによる「その他」とは、「士業」「コンサル」「カウンセラー」「講師」に当たります。
エンジニアやデザイナー達との違いは、資格が必要な仕事が多いという事でしょう。
これからもフリーランスの仕事は増加する?
現在フリーランサーは増加傾向にありますが、このまま増え続けると逆に新しく始めたい人は仕事が飽和するのではないかという懸念もあるかと思います。
しかし、まだまだフリーランスを活用しきれている企業はほんの一握りです。
総務省によれば、クラウドソーシングの市場規模は2012年度では100億円だったのに対し、2017年度には1,473.8億円規模になる見込みだそうです。
これからはコスト削減や専門分野の人材確保の為にクラウドソーシングに参入する企業は多くなると見込まれます。
第1部 特集 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc141240.html
現在では、以下のような案件が増加しています。
- オウンドメディア、キュレーション、まとめサイトの記事執筆ライター、カメラマン
- アプリゲーム用のプログラマー、デザイナー、イラストレーター、翻訳
増加傾向にあるのは企業が新規参入しやすいWebサービスまわりの案件が多いのが特徴のようです。
まとめ
フリーランスは企業に勤めるのに対し、自由が利き自身のスキルを活かしくなります。
しかし、社会保障が手薄になり福利厚生がなくなるなど、正社員の保護がなくなってしまうというデメリットもありますし、税金関係も自身で処理しなくてはなりません。
漠然とフリーランスに憧れるのではなく、しっかりとメリットデメリットを把握し、理想の働き方を目指しましょう。